口頭でのコミュニケーションを伴うverbal ブレインストーミングよりも一切コミュニケーションを取らないnominal ブレインストーミングの方がアイデアの量も質も大きいって結果が30年間の50以上の実験で一貫して出ているが、コンピュータを介したブレインストーミングはメンバーの人数が多い時にはnominalよりも更によい、という論文。

各自にPCが与えられているために出力のブロッキングがおきないこと、過去ログをいつでも読み返せることで既存の話の流れを覚えておく認知コストが要らないこと、発言者の匿名化によって突飛な意見を馬鹿にされるリスクがなくなったこと、などが原因ではないか。

6名のチームではnominalと差がでなかったが12名ではnominalを超える成果が出た。人数がある程度多くないと差が出ないという実験が他にもいくつか報告されている。

Computer brainstorms Dennis, A. R., & Valacich, J. S. (1993). Computer brainstorms: More heads are better than one. Journal of applied psychology, 78(4), 531.

Nominal Brainstorming